戦い
少し前にプロゲーマーの話を聞いた。
彼らは格闘ゲームでお互いに競い合い、誰が大会の賞金を取るかという間柄であるにもかかわらず、仲間同士で集まり、切磋琢磨していた。
その中の一人が、我々が戦っているのは我々の仲間内ではないと言っていた。まだまだマイノリティーである我々はみんなで力を合わせて社会に認められるよう戦っているのだと。頑張って欲しいと思った。
昨日、別の格闘大会が開かれた。
かなり前に北海道で危機感が煽られ、しばらく前に高校野球が中止の発表があった。少し前からイタリアで毎日100人単位の死者が出ているというニュースはあっていた。
その中で、クラスターの発生が十分危惧される大会が様々な中止の要請を無視して開かれた。その興行のファンにとっては良かったのかもしれない、観戦に行った若い人自身は軽い風邪程度の症状ですむのだろう。ただ、彼らが運んだウイルスはきっと周りの若くない人たちに重篤な影響を出す。そう、楽しんだ人ではない、無関係な人が高い代償を払わさせられる。
あたしはこの件でその興行に対しかなりマイナスの感情を抱いた。正直全く頑張って欲しいと思えない。客が90%減って経営に苦しんでいる組織は昨今少なくない。その中で彼らは埼玉や日本の民の健康や経済を代償に大会1回分の利益を得たのだろう。
全く持って不愉快なことだ。残念でならない。